2016年8月23日火曜日

両玉縁ポケットの作り方(裏なしの場合)

必要なパターン


以下のパターンが必要になります。

  • 本体
  • 袋布
  • 上側玉縁布(全面芯)
  • 下側玉縁布(全面芯)
  • 向こう布
  • ポケット口

両玉縁ポケットで使うパターン(型紙)の画像


ポケットの幅は14cm。玉縁は上も下も5mmにします。
両玉縁ポケットパターン説明1


本体裏に貼り付ける口芯はポケット口より上下左右1cmずつ大きく作ります。
なので、幅を16cm、高さを3cmにします。
両玉縁ポケットパターン説明2


上下玉縁布は地の目をバイアスで取り、全面芯を貼ります。
今回は袋布を袋縫いするので、両端の縫い代は付けません。そうした方が縫い代がごわつかず、すっきり綺麗に仕上がります。
両玉縁ポケットパターン説明3


袋布はポケット口から18cmの深さで作ってみます。
両端の縫い代は5mm付けて袋縫いをする仕様です。
両玉縁ポケットパターン説明4


向こう布のパターン。
こちらも両端には縫い代はつけません。理由は上記と同じです。
両玉縁ポケットパターン説明5


縫製手順


まず、本体のポケット口の裏にポケット口芯を貼ります。
両玉縁ポケット縫製手順1


袋布の内側に向こう布を叩きつけます。
向こう布なので、手のひら側です。
両玉縁ポケット縫製手順2


玉縁布の口を三折しておきます。
下側玉縁布の下端は二折して袋布に叩きつけるので、このときに二折しておきましょう。
両玉縁ポケット縫製手順3


ポケット口の出来上がり位置を合わせて、以下の図のように布を重ねます。
上から玉縁布、本体、袋布の三枚重ねになっていることになります。
両玉縁ポケット重ね順


上下玉縁布をポケット口の出来上がりに叩きつけます。
両玉縁ポケット縫製手順4


以下の写真のように切り込み(赤い線)を入れます。
切り込みを入れるのは本体と袋布だけでOKです。
この時ステッチの端ギリギリの位置まで切り込まないと綺麗に仕上がらないので注意してください。
両玉縁ポケット縫製手順5


玉縁布を切り込みから裏側に引き出します。
両玉縁ポケット縫製手順6


上側玉縁布の縫い代を割ります。
以下の写真のシャーペン先のところです。
両玉縁ポケット縫製手順8


下側玉縁布も同様に割ります。
両玉縁ポケット縫製手順9


表も整えてアイロンをかけておきましょう。
両玉縁ポケット縫製手順10


次はポケット口の端の三角布を玉縁布に止める作業なのですが、その前に一手間入れておきます。
三角布をよけて上下玉縁布をピッタリと合わせ、ステッチをかけます。
こうすることで上下玉縁布が重なって汚く仕上がってしまうのを避けることができます。
両玉縁ポケット縫製手順11


その後、三角布を玉縁布に止めます。2,3回返し縫いをしておくと良いでしょう。
両玉縁ポケット縫製手順12


切り込みを入れて割っておいた縫い代を玉縁布に叩きつけます(上下玉縁布両方とも)。
極力ステッチの際を縫うようにします。
両玉縁ポケット縫製手順13
GIF画像を作ってみました。
こんな感じで際を縫います。
両玉縁ポケット縫製手順14


裏から見るとこういう状態になっています。
両玉縁ポケット縫製手順15


下側玉縁布の下端を袋布にコバステッチで叩きつけます。
両玉縁ポケット縫製手順16


ここまできたら袋布を袋縫いしていきます。
袋布の内側が表になるように折り、縫い代を5mmで縫っていきます。
このとき、玉縁布と向こう布にステッチがかからないように注意してください。
両玉縁ポケット縫製手順17


袋布をひっくり返し、アイロンをかけて整えます。
両玉縁ポケット縫製手順18

そして、7mm幅で袋布の周囲にステッチをかければ完成です。
両玉縁ポケット縫製手順19


表から見るとこんな感じ。
あとは必要に応じて閂など入れてください。
両玉縁ポケット縫製手順20

2 件のコメント:

  1. 凄く参考になりました

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    1. ありがとうございます!
      参考にしていただけてうれしいです!

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