2016年8月31日水曜日

オーバーコートの我流パターンメイキング


オーバーコートのトワル


正面から見るとこんな感じ。
袖をきれいに見せることを意識して作ってます。
具体的には見える部分には変なシワなどが入らないようにすること、袖の内側や縫い目などの見せたくない部分は身頃のゆとりで隠してしまうことを意識してます。
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サイドスタイルはこんな感じです。
袖の前振りが大事。
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バックスタイルも前同様、身頃のゆとりで見せたくない部分を隠す感じ。

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パターン解説


パターンの要点をさらっと解説します。
ただし、独学の我流理論なので絶対正しいというものではないです。

では、解説スタート。
肩幅64cmのオーバードロップ。

ドロップショルダーなんですが、肩線は前のみ下げて後は肩先で若干あげています。そして、後肩線には肩甲骨のゆとりを5mm程度残し、イセで処理するようにしています。
このようにしたのは主に以下の理由があります。

  • 肩線を前方向に落とし、袖の前振りをつけやすくするため
  • 肩線を肩の形状に合わせるため
  • 後肩先を上げることで後アームホールが体から離れ、袖を前方向にひねらせるため

前見頃のパターンはこんな感じ。
前身頃のパターン



後身頃
後身頃のパターン



次は袖です。
肩幅が広いので袖山は低めで作ります。
もちろん素材に応じて変える必要はありますが、袖山には1mmずつ伸ばしを入れています。
シルエットを作る上でこの伸ばしは必要ではないのですが、同寸にすると縫いにくいので、この伸ばし分量にしています。

袖のパターン



ドロップだからといって伸ばし過ぎると肩先の面がすぼめられて、あまりきれいにならないので、あまり伸ばし分量は多くしない方がいいというのが僕の考えです。


まとめ


以上のような感じで見えるところには変なシワを入れない、見せたくない部分は隠す、体の形状に合わせる(肩とか腕とかね)。というようなことに気をつけてパターン作成してます。
とはいえ、パターンに絶対のルールはないと思いますし、僕の考えもこじつけといえばこじつけです。
あまり考えすぎてもストレス溜まるだけなので、ある程度適当にいってしまっいましょう。
ぶっちゃけ1mmとか2mmのことで大した違いは出てこないし、裁断とか縫製とかでもずれていきますからね。
ということで、ご参考になる部分があれば、ご参考にしていただければ幸いです!

2016年8月30日火曜日

JINS PCのラバーモダンを交換してきた


ラバーモダンは無料で交換してもらえる


以前購入したJINS PCのラバーモダンが劣化してベタベタになってきました。
ラバーモダンとはなにかというと、メガネの耳に引っ掛ける部分のパーツのことです。眼鏡によって樹脂だったり、ラバーだったりしますよね。

まあ安いし、また買えばいいかと思っていたんですが、実はこれ無料で交換してもらえます。
ということで交換してもらいました。


交換するにはどうすればいいの?


店舗に直接持って行く必要があります。
なので、まずはJINSのHPで最寄りの店舗をチェックして行ってみましょう。
   
自分の持っているメガネに合うモダンの在庫があるかどうかがわからないので、最悪2回行かなければいけないことになります。

交換は自分でやってもいいですが、店員さんにやってもらうのが無難でしょう。タダなので。

以上で終わりです。


JINSの店員さんの接客がよかった!


モダンの交換とは直接は関係ないですが、対応していただいた店員さんの接客がとてもよかったです。
丁寧なんだけどお堅いわけじゃなく、フレンドリーなんだけど馴れ馴れしいわけでもなく、なんというか絶妙で話してて楽しかった。
また、この人に接客してもらいたいなと店員さんに対して思ったのは久しぶりです。
さすがJINS!

商品もオシャレで機能的なものが多いし、商品の見せ方も上手ですよね。

また、ラバーが劣化したら行ってみよ(いつの話だよ)。

2016年8月29日月曜日

BeautifulSoupではまったこと

はまったこと


http://hoge.com/” というサイトから、以下のHTMLのhrefとimg srcの絶対パスを抽出したかった。

<article>
    <figure><a href="/hogehoge?id=abcde"><img src="http://hoge.com/1/hoge.jpg"></figure>
</article>

しかし、a hrefは相対パスで記載されているので、普通にスクレイピングすると相対パスしか抽出できない。
img srcの方はうまく抽出できず、以下のようになってしまった。

[<img src="http://hoge.com/1/hoge.jpg">]    

使ったもの


  • Python3
  • Beautifulsoup4.5.1

BeautifulSoupをインストール


BeautifulSoup4はpipでインストール

pip install beautifulsoup4    

実行サンプル


urllib.requestモジュール、urllib.parseモジュールのurljoinメソッド、BeautifulSoupをインポートする。

import urllib.request
from urllib.parse import urljoin
from bs4 import BeautifulSoup

hrefの絶対パスを取得するときにurljoinを使うので、該当HPのurlを変数に入れておく。

url = "http://hoge.com/"

urllib.requestモジュールのurlopenメソッドでurlを開く。
BeautifulSoupを使ってスクレイピングするときに使いたいので、インスタンスを作成。

html = urllib.request.urlopen(url)

BeautifulSoupのインスタンスを作成。

soup = BeautifulSoup(html, "lxml")

HTMLからarticleタグを取得

for item in soup.find_all("article"): 

hrefの絶対パスはurlとhrefの相対パスをurljoinでつなげて作成する

    link = urljoin(url, item.a.get("href"))

img srcの絶対パスは以下のようにすれば取得できる。
絶対パスはimg_path。

    img = item.find("img")
    img_path = img["src"]

2016年8月23日火曜日

両玉縁ポケットの作り方(裏なしの場合)

必要なパターン


以下のパターンが必要になります。

  • 本体
  • 袋布
  • 上側玉縁布(全面芯)
  • 下側玉縁布(全面芯)
  • 向こう布
  • ポケット口

両玉縁ポケットで使うパターン(型紙)の画像


ポケットの幅は14cm。玉縁は上も下も5mmにします。
両玉縁ポケットパターン説明1


本体裏に貼り付ける口芯はポケット口より上下左右1cmずつ大きく作ります。
なので、幅を16cm、高さを3cmにします。
両玉縁ポケットパターン説明2


上下玉縁布は地の目をバイアスで取り、全面芯を貼ります。
今回は袋布を袋縫いするので、両端の縫い代は付けません。そうした方が縫い代がごわつかず、すっきり綺麗に仕上がります。
両玉縁ポケットパターン説明3


袋布はポケット口から18cmの深さで作ってみます。
両端の縫い代は5mm付けて袋縫いをする仕様です。
両玉縁ポケットパターン説明4


向こう布のパターン。
こちらも両端には縫い代はつけません。理由は上記と同じです。
両玉縁ポケットパターン説明5


縫製手順


まず、本体のポケット口の裏にポケット口芯を貼ります。
両玉縁ポケット縫製手順1


袋布の内側に向こう布を叩きつけます。
向こう布なので、手のひら側です。
両玉縁ポケット縫製手順2


玉縁布の口を三折しておきます。
下側玉縁布の下端は二折して袋布に叩きつけるので、このときに二折しておきましょう。
両玉縁ポケット縫製手順3


ポケット口の出来上がり位置を合わせて、以下の図のように布を重ねます。
上から玉縁布、本体、袋布の三枚重ねになっていることになります。
両玉縁ポケット重ね順


上下玉縁布をポケット口の出来上がりに叩きつけます。
両玉縁ポケット縫製手順4


以下の写真のように切り込み(赤い線)を入れます。
切り込みを入れるのは本体と袋布だけでOKです。
この時ステッチの端ギリギリの位置まで切り込まないと綺麗に仕上がらないので注意してください。
両玉縁ポケット縫製手順5


玉縁布を切り込みから裏側に引き出します。
両玉縁ポケット縫製手順6


上側玉縁布の縫い代を割ります。
以下の写真のシャーペン先のところです。
両玉縁ポケット縫製手順8


下側玉縁布も同様に割ります。
両玉縁ポケット縫製手順9


表も整えてアイロンをかけておきましょう。
両玉縁ポケット縫製手順10


次はポケット口の端の三角布を玉縁布に止める作業なのですが、その前に一手間入れておきます。
三角布をよけて上下玉縁布をピッタリと合わせ、ステッチをかけます。
こうすることで上下玉縁布が重なって汚く仕上がってしまうのを避けることができます。
両玉縁ポケット縫製手順11


その後、三角布を玉縁布に止めます。2,3回返し縫いをしておくと良いでしょう。
両玉縁ポケット縫製手順12


切り込みを入れて割っておいた縫い代を玉縁布に叩きつけます(上下玉縁布両方とも)。
極力ステッチの際を縫うようにします。
両玉縁ポケット縫製手順13
GIF画像を作ってみました。
こんな感じで際を縫います。
両玉縁ポケット縫製手順14


裏から見るとこういう状態になっています。
両玉縁ポケット縫製手順15


下側玉縁布の下端を袋布にコバステッチで叩きつけます。
両玉縁ポケット縫製手順16


ここまできたら袋布を袋縫いしていきます。
袋布の内側が表になるように折り、縫い代を5mmで縫っていきます。
このとき、玉縁布と向こう布にステッチがかからないように注意してください。
両玉縁ポケット縫製手順17


袋布をひっくり返し、アイロンをかけて整えます。
両玉縁ポケット縫製手順18

そして、7mm幅で袋布の周囲にステッチをかければ完成です。
両玉縁ポケット縫製手順19


表から見るとこんな感じ。
あとは必要に応じて閂など入れてください。
両玉縁ポケット縫製手順20